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当院は昭和34年、こころを病む方々に対し、「人間的理解に基づく治療」を理念としてこの地に開設しました。
当時は、緑が豊かな丘陵地で、まだ人もあまり多く暮らしていない地域でありましたが、今では名古屋市東部の文教地区として発展し、大変恵まれた立地条件となっております。
開設時より地域に根ざした医療を志してまいりましたが、早いもので令和2年で61年を迎えました。
これも偏に地域の皆様をはじめとする多くの関係者のご理解とご協力の賜物と感謝いたしております。
当院の診療については、以前は大半が統合失調症の患者さまでしたが、最近ではストレス社会の影響もあり、うつ病、適応障害の方々が急増しております。
こんな中、薬物療法の進歩、また、チーム医療・コメディカルの育成もあって、当院の診療も急性期は薬物療法、亜急性期・慢性期は心理教育を実践し、これらを通じて患者さまの一日も早い社会復帰を目指し日々努力を致しております。このようなことから、40年程前には300日を数えた平均在院日数も、現在では150日前後までに短縮し治療の効果が見られているものと思っております。
治療の場においても日々の生活を営みながら社会復帰に向けた努力が大切です。そのために、当院では、デイケア、デイ・ナイトケアをはじめ断酒の集いや、家族教室を開催し、職員と患者さま、また、ご家族の方々と一緒になってこころの健康に取り組んでいます。
一方、ストレス社会の影響でこころを病む人たちが急増したと同じように、近い将来、超高齢化社会をむかえ、認知症への対応等精神科医療も新たなステージへ変化していくことが考えられます。
当院としても、新たな100年を迎えられるように、時代の流れをよく把握し、今後も地域に支えられながら頑張っていきたいと考えております。